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2009年10月30日 (金)

太宰治と青森県知事・・・( 2 )。

この時期にこんな名門で大金持ちの名士が選

挙違反で逮捕され、罰金はともあれ10年間も


の公民権停止を喰らうなど、よっぽど酷い違反


があったか、政治的な裏があったかなどと疑い


たくなりますが、詳しい話は簡単に探せそうに


有りませんので、解ったらお知らせ致します。



彼は元々、津島家の三男で生まれております


から、本来なら、こんなに日の当る場所に立つ


事は無かったのかも知れません。


運命の悪戯は、上の2人の兄が早世した事に


より彼に多大なチャンスの目を齎します。


相撲で有名な五所川原農林高校の前身であ


る五所川原農学校を卒業すると、早稲田大学


の政経学部に入学します。


現在では考えられませんが、相当賢かったの


だろうと思います。


同期に文学部に入学した井伏鱒二が津島文


治が青森の大地主の息子だというのを噂では


知っていたようです。


後に、彼の12歳年下の弟である津島修治(太


宰治)が井伏鱒二に師事するなどとはこの頃


誰も知る由が無かったでありましょう。


大学時代に学生結婚した文治は、卒業した翌


日に父が急死したため、いきなり津島家の当


主となり家督を相続します。


その後の政界デビューは、2年後の金木町長


に選出されてからであり、上記の通りである。


県議時代の1930年11月には、修治がカフェ


の女給と自殺未遂事件を起こし、鎌倉警察署


に自殺幇助で逮捕されます。


担当刑事が金木町出身で津島家の小作だっ


た事、所轄の横浜地裁の所長が黒石市出身


で父親と姻戚関係だった事などを利用し、自


らの政治的影響力を最大限行使して、修治を


起訴猶予に持ち込みます。


そこまでして助けた弟でしたが、余りに破天荒


過ぎる性格と素行に絶えず衝突が絶えなかっ


たようです。


1946年、時代が変わって公民権停止の処分


も解けると、進歩党から戦後初の衆院選に出


馬し、定員7人中6位で当選します。


この時は、弟太宰治もリュックサック姿で選挙


運動に協力したそうです。

国会議員の彼が何故、次の年の戦後初の民


選知事選挙に立候補したかは定かでは有り


ませんが、見事初代民選知事となり、それな


りに高い評価を受ける政治を行っています。


現在でも有名な、十和田湖の裸婦像(乙女の


像)は彼が高村光太郎に依頼して製作された


ものです。


津島家は、その後没落の一途を辿りますが、


政治に清廉であったが故にそうなったと評価


する人も有りますが、定かではありません。


俳優で長男の康一氏は子供が無く、直系の


血は絶えたようです。


その代わり先の衆院選で引退なされた、自


民党津島派の領袖津島雄二氏は、太宰治


氏のご息女と結婚されています。


旧姓は上野で、衆議院議員に復期していた


津島文治氏と偶然お会いされた折、文二氏


が絶縁状態にあった弟太宰治氏をやっと許


すお気持になられ、跡継ぎのなかった文治


氏が、夫婦養子として迎え入れなさったそう


です。


雄二氏には血縁が有りませんが、あの著名


な人物を排出した津島家の当主となられた


わけです。


人間の運命とは、実に不可思議なもので有


ります。


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太宰自身を投影させた様な短編集。晩年の自殺行動を髣髴とさせる作品に共感できる部分は少ないですが、自己中で酒を飲んで借金をしてドロボーまでして浮気を繰り返しても明るくしなやかについていく妻。そんな、奥さんに少し憧れをいだいた今日この頃です。 [続きを読む]

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